【飛行機について】飛行機の尾翼について
今回は飛行機の尾翼についてお話しします。
尾翼とは、飛行機の後ろの方にある主翼に比べると小さい羽のことです。
飛行機の尾翼は飛行機が空を飛んでいる時、バランスを保つ役割を担います。尾翼には水平尾翼と垂直尾翼があり、バランスを保つ役割の内容がそれぞれ違います。下の画像はT字型尾翼といいエンジンの排気が当たらないように、水平尾翼が上についている形になっています。
水平尾翼は飛行機の上下のバランスを保ちます。例えば、機首が上向きにバランスを崩したとします。すると水平尾翼の迎え角(板上のものが空気の流れに対してある程度の角度を持つこと)が大きくなり、水平尾翼の上を流れる空気の流れが速くなります。すると、水平尾翼の上の圧力は本来の大気圧よりも低くなります。それによって水平尾翼に上に吸い上げられるような揚力が発生します。そして、飛行機の後方も上昇し、機体を水平に保つことができます。
水平尾翼にはエレベーターという動翼があります。エレベーターを動かすことでより揚力を得ることができ、意図的に機体の上下の動きをコントロールできます。
次に、垂直尾翼は飛行機の左右のバランスを保ちます。例えば、機首が右向きにバランスを崩したとします。すると垂直尾翼の左面に揚力が発生し、飛行機の後方が右方向に動きます。そのため機体を進行方向まっすぐに保つことができます。
垂直尾翼にはラダーという動翼があります。ラダーを動かすことでより左右からの揚力を得ることができ、意図的に左右への方向転換を行うことができます。
このように、飛行機の尾翼は飛行機のバランスを保っています。
(髙田)
<出典>
[監修]中村浩美 イラスト図解シリーズ「飛行機」
[監修]東京大学大学院教授 鈴木真二 「飛行機のしくみ パーフェクト辞典」
<写真の出典>
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「Big Tail Armoured Military Aircraft Close」の写真素材(今すぐ編集) 1628441935 (shutterstock.com)
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「分離型飛行機 – 透明なサーフェス – 編集可能」の写真素材(今すぐ編集) 51079012 (shutterstock.com)
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「分離型飛行機 – 透明なサーフェス – 編集可能」の写真素材(今すぐ編集) 51079012 (shutterstock.com)