【KAINについて】川崎機械工業株式会社

 

 今回はKAINに所属している川崎機械工業株式会社(以下川崎機械工業)を紹介します。

 

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川崎機械工業株式会社

 

 川崎機械工業は、顧客のニーズに合わせて品質・機能・デザインを変え、多くの品種の商品を少量ずつ作る少量多品目生産という生産方法を得意としています。

主に内歯車の加工をしていることから、内歯車においての技術が自慢の企業です。

 

内歯車とは下記の画像のように、円周の内側に歯を切った歯車のことです。

 

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内歯車を含む装置

 

この内歯車を高速で回転している研削砥石という金属などを研いだり、磨いたりする石を使い、加工していきます。

 

川崎機械工業は、陸空海それぞれの分野に対応しており、内歯車を加工し、幅広く生産をしています。

 

 空の航空宇宙産業については、“高い精度で空の安全に貢献”をモットーにしており、コマーシャルジェットのエンジン部分の主要歯車を担当しました。また、ヘリコプターのメインローターやひまわり静止衛星受信アンテナ駆動装置などの製作実績があります。

 

(渡部) 

 

<出典>

川崎機械工業株式会社

https://kawasaki-kikai.com/

JAPAN AEROSPACE 2016 国際航空宇宙展 参加メンバーポスター

https://www.pref.kyoto.jp/sangyo-sien/documents/kainposter.pdf

内歯車とは

https://kotobank.jp/word/内歯車-440525

切削加工とは

https://www.kgw.co.jp/support/knowledge/about/

 

【航空宇宙産業について】NASA

 こんにちは!!

 皆さんはNASAを知っていますか??この記事ではNASAの基本的な情報についてまとめ、その後NASAが航空宇宙産業にどのように関わっているのかについて紹介します。

 

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 NASAとはアメリカ航空宇宙局National Aeronautics and Space Administrationの略称で非軍事目的の宇宙開発および先進的な航空技術の研究開発を担う連邦政府組織です。首都ワシントンにあるNASA本部と、ジョンソン宇宙センター、ゴダード宇宙飛行センターなどアメリカ各地に存在するセンターからなっています。

 

 主な宇宙計画ではマーキュリー計画ジェミニ計画アポロ計画などがあり、スペースシャトルを就航させた実績があります。ほかにも、科学、通信・放送、地球観測などの分野で先導的な技術開発を行なっています。またNASAは2020年の12月30日に太陽と地球の近くの宇宙天気を探査する2つのミッションを実施することを発表しました。

 

 次にNASAと航空宇宙産業との関わりについてお話します。NASAは現在、ロケットの実利用と商業化に重点を移す方法を考えています。他にも次世代の大型ロケットの開発、衛星の打ち上げ等を行い、それらに航空宇宙産業の様々な企業が開発や運用で関わっています。

 

(明石)

 

<出典>

NASA コトバンク

https://kotobank.jp/word/NASA-156842)

https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E8%88%AA%E7%A9%BA%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%B1%80-27465

NASA 公式

https://www.nasa.gov/press-release/nasa-approves-heliophysics-missions-to-explore-sun-earth-s-aurora

日本工業宇宙会レポートhttps://www.sjac.or.jp/common/pdf/sjac_gaiyo/info/sekai_H30.pdf

 

<画像の出典>

Canva

https://www.canva.com/photos/MADQ42_zO9o-international-space-station/

 

【航空宇宙産業について】JAXA

皆さんこんにちは!!

皆さんはJAXAを知っていますか??

この記事ではJAXAの基本的な情報についてまとめ、その後JAXAが航空宇宙産業とどのように関わっているのかについて紹介します。

 

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JAXA(ジャクサ)は英文名称「Japan Aerospace Exploration Agency」の略称で、日本語の正式名称は「宇宙航空研究開発機構」です。
2003年10月1日、H-IIAロケットなど大型ロケットや人工衛星、宇宙ステーションなどの開発を中心に行ってきた宇宙開発事業団NASDA)、宇宙や惑星の研究を中心に行ってきた宇宙科学研究所ISAS)、次世代の航空宇宙技術の研究開発を中心に行ってきた航空宇宙技術研究所(NAL)の3機関が統合し、宇宙航空分野の基礎研究から開発・利用に至るまで一貫して行う「宇宙航空研究開発機構」として新たに誕生しました。

 

JAXAは、政府全体の宇宙開発利用を技術で支える中核的実施機関と位置付けられ、研究や開発、利用に至るまで一貫して行っています。

主な業務内容は、以下の11項目です。

 1.人工衛星・探査機での貢献
 2. 宇宙環境の利用
 3. 地上と宇宙を結ぶ輸送システムの研究開発
 4. 宇宙科学・惑星探査の研究
 5. 航空技術の研究
 6. 基盤技術の研究
 7. 産業振興
 8. 国際協力
 9. 教育活動
 10. 広報活動
 11. 他、宇宙航空分野を支える技術の研究開発

 

 次にJAXAと航空宇宙産業との関わりについてお話しします。航空機運航の安全性を向上させるとともに、それに関わる研究開発の推進も行っています。また航空宇宙機の自然災害対応や警備・警戒などの危機管理能力を向上させる災害・危機管理対応統合運用システムの研究開発や、ヘリコプターや無人機の利用拡大にむけ、運航管理や支援技術の研究開発などが行われています。

JAXAはこのような安全性の向上、危機管理能力の研究開発以外にも、様々な取り組みや業務で航空宇宙産業に関わっています。

 

(明石)

 

<出典>

JAXA 公式HP

https://www.jaxa.jp/

https://www.jaxa.jp/about/jaxa/index_j.html

ファン!ファン!JAXA

https://fanfun.jaxa.jp/faq/cat1/

JAXA 航空宇宙部門

https://www.aero.jaxa.jp/research/star/

 

<画像の出典>

Canva

https://www.canva.com/photos/MADQ42_zO9o-international-space-station/

【航空宇宙産業について】宇宙産業の歴史

 今回は宇宙産業の歴史を紹介します。

 人類が初めて宇宙に旅立ってから約半世紀、宇宙産業の歴史はまだまだ始まったばかりのものです。

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宇宙服 船外活動用 生命維持装置付き

 1961年4月に旧ソ連が人類初の宇宙飛行を成功させました。この時搭乗していたユーリ・ガガーリン氏の「地球は青かった」という言葉は世界中の人々の宇宙への憧れを高めるものとなりました。1961年5月には遅れてアメリカのマーキュリー宇宙船も宇宙飛行を成し遂げ、史上2番目の快挙となりました。

 

 また日本の宇宙産業では1970年に人工衛星おおすみ」の打ち上げに成功しています。有人の打ち上げにはいたらない日本ですが宇宙産業の開発に取り組んでいたことがわかります。

 

 それから1970年代に入るまで、旧ソ連アメリカとの間で幾度となく宇宙開発への競争が行われました。そんな中、旧ソ連に遅れをとっていたアメリカが、1969年7月に人類初の月面着陸をアポロ11号の打ち上げにて成功させました。アポロ11号の船長であった、アームストロング船長が言った「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である。」という言葉は広く人類としての成功を意味する言葉となりました。その後アポロ20号まで計画されていたアポロ計画は1972年のアポロ17号を最後に幕を閉じました。

 

 そうして宇宙開発が「競争の1960年代」から「協力の1970年代」に変化します。1960年代ではアメリカと旧ソ連は宇宙開発において激しい競争を行っていました。その中で1975年にアメリカのアポロ18号と旧ソ連ソユーズ船19号の合体が行われました。合体をきっかけに競争を行っていた宇宙開発が協力の宇宙開発に変化していきました。1971年には宇宙ステーションが開発され、長期滞在と宇宙空間での実験を可能としました。数多くの実験の成果はあらゆる方面で有効利用されることになりました。

 

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 1990年代になり、日本にも宇宙飛行士が誕生します。1990年12月、日本人として初めてジャーナリストであった秋山豊寛氏が宇宙飛行に成功しました。また、1992年9月には宇宙空間での実験を行う科学者として毛利衛氏も宇宙へ飛び立ちました。そして1996年には実験だけでなく、宇宙でのロボット操縦までを行うミッションスペシャリストとして若田光一氏が選出され、日本人初のミッション成功者となりました。1990年代は、アメリカや旧ソ連だけではなく、日本を含めた世界各国が積極的に宇宙開発に参入する時代となりました。

 

 そして2000年代(21世紀)に入ると宇宙開発はさらなる発展と加速をはじめます。2004年にはアメリカが再度月へ挑戦を目指した、新宇宙政策を発表しました。また、2000年代はアメリカだけではなく日本や中国、インドをはじめとして世界各国での宇宙開発がなされるようになりました。そして、本格的な月の調査をいち早く始めたのは日本の「かぐや」でした。アメリカ、欧州に負けまいと世界各国で新たな宇宙開発への競争がはじまります。また人類が月へ行ける未来はそう遠くありません。

 

 現在宇宙産業は民間企業にも注目が集まっています。アメリカのスペースX社を筆頭に民間ロケットが宇宙へ進出する時代となりました。ここで少し夢のある話をしたいと思います。スペースX社の創設者であり、大富豪のイーロン・マスク氏が100万人都市を2050年までに火星に建設する計画を語りました。彼は今後10年で宇宙船ドラゴンクルーを1000機作る計画だと言います。また、1日平均3機を火星に打ち上げる予定で、誰でも手頃な価格で火星への旅行を行うことができるようになると語りました。地球と火星が互いに接近した際に、乗客を乗せた宇宙船を火星に出発させる方法を考えており、宇宙船の打ち上げは10万人を26ヶ月に1回送り出すことになると計画しています。

 

 人類が初めて宇宙に飛び立った1960年から数多くの失敗と成功を辿り現在に至ります。今後の宇宙産業の発展にますます注目していきましょう。

 

(海野) 

 

<出典>

LUNAR DREAM CAPSULE PROJECT 月と宇宙

http://lunar-dream.com/articles/002.html

イーロン・マスク氏2050年までに100万人を火星に送る計画を語る

https://jp.sputniknews.com/science/202001197027230/

宇宙産業の歴史 JAXA YouTube

https://youtu.be/fRI6gCUC6sE

 

<画像の出典>

宇宙服 船外活動用 生命維持装置付き 宇宙博2014

https://www.photo-ac.com/main/detail/439225?title=宇宙服%E3%80%80船外活動用%20生命維持装置付き%E3%80%80宇宙博2014&searchId=238233214

https://www.photo-ac.com/main/detail/942244?title=宇宙と地球%20ガイア&searchId=244723099

 

【KAINについて】株式会社毛戸製作所

 皆さん、こんにちは。

 今回はKAINに所属している株式会社毛戸製作所(以下毛戸製作所)を紹介します。

 

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株式会社毛戸製作所

毛戸製作所は、板金製造に特化した技術を持つ企業です。

板金とは、下記の画像のような、金属を板のように薄く打ち延ばしたものです。

 

その板金でも「工場板金」「建築板金」「自動車板金」と大きく3つに分けることができます。

毛戸製作所の業務は工場板金*1にあたり、その中でも精密板金*2に属します。

 

板金製造に特化した技術を活かし、2006年の2月から航空機板金製品の受注に合わせて、ISO9001を取得しました。それに加え、航空機部品業界のニーズに合わせ、2011年7月にはJISQ9100を取得しています。

 

 そんな毛戸製作所は主に、航空機の座席用のパッケージバーやフレームパイプ、航空機ラバトリー(化粧室)板金製品、ボーイング製B 787などの構造板金部品などを製作しています。

 

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このように素晴らしい技術を持っている毛戸製作所ですが、工場板金技能士の育成にも注力しています。

技能士の資格を持っている」ということではなく、「基礎をしり、応用する技術」をモットーに、板金を製作する工場において、さらに高みを目指している企業です。

 

(渡部)

 

<出典>

株式会社毛戸製作所

http://www.kedo.co.jp/index.html

JAPAN AEROSPACE 2016 国際航空宇宙展 参加メンバーポスター

https://www.pref.kyoto.jp/sangyo-sien/documents/kainposter.pdf

*1:工場板金:精度を必要とする部品や製品を製造することで、ロッカーやデスクなどがそれにあたります。

*2:精密板金:小物部品やカバーのこと

【 航空宇宙産業について】ロールスロイス

ロールスロイス製エンジン

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 今回はエンジン完成メーカーロールスロイスについて紹介します。

 

 ロールスロイスは、1906年に創立され、当時は高級乗用車「シルヴァーゴースト」で有名でした。航空機用エンジンの開発は、第一次世界大戦中にイギリス軍が開発を持ちかけたことで始まりました。

現在、ロールスロイスはゼネラルエレクトリック社、プラットアンドホイットニー社と共に「世界三大飛行機用エンジンメーカー」と言われています。

 

 ロールスロイスには主に民間航空部門、防衛航空部門、パワーシステムズ部門の3部門があり、日本ではその全てを展開しています。

 

民間航空部門では、大型民間航空機・ビジネスジェット向けエンジン製造・サービスを手がけています。全世界で現在1万3000基以上のロールスロイス製エンジンが稼働しています。

 

防衛航空部門では、日本では自衛隊海上保安庁の航空機向けのエンジンを設計・製造しています。103ヶ国、160の顧客に、1万6000基以上のエンジンを提供しています。

 

パワーシステムズ部門では、海上保安庁向けに様々な種類の高速エンジンを提供し、メンテナンスを行っています。

 

このようにロールスロイスは航空機エンジンにおいて多くの分野を手がけています。

 

(兵地)

 

<出典>

ロールスロイス

https://www.rolls-royce.com/country-sites/japan.aspx#section-our-insights-on-japan

民間航空機エンジンメーカーにおける国際分業構造

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/ssrc/result/memoirs/kiyou37/37-01.pdf

MOBY

https://car-moby.jp/article/automobile/rolls-royce/history-45/

 

<画像の出典>

photos.com

https://www.photo-ac.com/main/detail/1285754

 

 

【KAINについて】三和化工株式会社

 今回はKAINに所属している三和化工株式会社(以下三和化工)を紹介します。

 

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三和化工株式会社

  三和化工は、ポリエチレン発泡体、ゴム発泡体などの製造・加工・成形を行っています。

発泡体というのは、プラスチックやゴムの中に、空気を混ぜたものです。

 

ポリエチレン発泡体とは、ポリエチレン樹脂*1を基として、発泡させたものです。

ゴム発泡体とは、合成ゴム*2を基として発泡させたものです。

 

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発泡体

 

これらは、目には見えないところですが、航空機のエコノミーからファーストまでの座席に使用されています。

発泡体は材料に空気を混ぜたものであることから、重さは軽いです。

そのため機体の軽量化にも貢献しています。

 

三和化工では、日常生活で目にするものも多く製造しています。

例えば、プールで使用するビート板、シャンプーハットなどがあります。

 

 

 今、世界では地球温暖化が問題になっています。

三和化工は植物性の物を使用したりするなど、SDGsを実践するための研究も進めており、環境にも優しい企業を目指しています。

 

(渡部) 

 

<出典>

三和化工株式会社

http://www.sanwa-chemi.co.jp/index.html

三和化工株式会社(京都企業紹介)

http://www.pref.kyoto.jp/sangyo-sien/company/sanwakako.html

ポリエチレン樹脂とは

https://www.sanipak.jp/faq/words/polyethylene.html

プラスチックの社会的貢献

http://www.jpe.gr.jp/sites/default/files/20150619zemitekisuto.pdf

ナフサについて

https://www.pref.okinawa.jp/toukeika/so/so27_1.pdf

*1:ポリエチレン樹脂:原油を異なった温度と圧力で製作するプロセスの中で得られる1つの中間製品のこと。ペットボトルや牛乳パックなどに使用されています。

*2:合成ゴム:原油から得られる最も軽質の液体「ナフサ」を分解してできるもの。タイヤや自動車用の部品に使用されています。