【航空宇宙産業について】航空機エンジンメーカー
航空機エンジンメーカーはエンジンを作るために必要なパーツをエンジン完成メーカーに依頼されて納入するメーカーのことです。
日本で代表的な企業は株式会社IHI(以下IHI)や三菱重工業株式会社(以下三菱重工)、川崎重工業株式会社(以下川崎重工)などがあげられます。
IHIはエアバスにファンモジュール*1、ボーイングにタービンの回転部分などを納入しています。三菱重工はボーイングにタービンブレード*2、エアバスに燃焼器部位を納入しています。川崎重工はボーイングに中圧圧縮機モジュール*3、エアバスにファンケース*4を納入しています。
航空機のエンジンの開発方式としては膨大な開発費用の軽減などの観点から国際共同開発が基本となっています。
日本ではアメリカのプラットアンドホイットニー社との共同開発でエアバスA320型機のエンジンであるPW100G-JMというエンジンの製造にIHIや川崎重工、三菱重工が参加しています。
またボーイング787のエンジンであるGEnxエンジンとTrent1000エンジンの開発にも参加しています。GEnxエンジンはゼネラルエレクトリック社、Trent1000エンジンはロールスロイス社とそれぞれ共同で開発しておりIHIや川崎重工、三菱重工が参加しています。
(山田)
<出典>
http://www.jaec.or.jp/pdf/JAEC(ja)2018.pdf#zoom=100
航空機産業の動向と参入のタイミング
https://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/kouku_uchu/data/doko_timing.pdf
三菱重工 ホームページ
https://www.mhi-aeroeng.co.jp/
IHI ホームページ
ihi.co.jp/ihi/products/aeroengine_space_defense/aircraft_engines/
川崎重工 ホームページ
https://www.khi.co.jp/mobility/aero/jet_engine/
ファンケース、構造用ガイドベーン」IHI ホームページ
https://www.ihi.co.jp/ia/products/air-engine/sgv/index.html
大型民間航空機用エンジン「Trentシリーズ」向け中圧圧縮機モジュールの納入累計1,000台を達成 川崎 ホームページ
https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20180319_1.html
航空実用辞典
http://www.jal.com/ja/jiten/dict/p217.html
安定運用を支える燃焼器技術
//power.mhi.com/jp/products/gasturbines/technology/combustor
<画像の出典>
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